赤髪の男がカップ二つを持って
向かえに座った。

「はい…コーヒだけどいい?」

カップを一つオレの前に置く。

「ありが…とう。」

「さっきは凄かったよね。
あんな緊迫した所に
割り込んでくるなんて…
でも、正直助かったよ。」
「さっき?………あっ」





自分がしたことが
頭の中で再生されていく。


は………恥ずかしい。

「あの…その、ごめん。
ちょっと頭に血が上って。
あぁぁぁ…恥ずかしぃ。」
自分こそ偉そうなことを
ずけずけと言ったような…
頭を抱えて踞る。

「いやいや…
あんなに言ってくれて
オレもスッキリしたよ。
マラカイトの連中、
最近押さえが効かなくってさ。」

「マラカイト?」

「そうそう…
あっ、この街の娘じゃ
なかったんだっけ?
そう言えば名前聞いてなかった。
オレはキール。宜しくね。」

そう言って物凄いスマイルを向け
手を差し出してきた。
まだ、圧倒されてるが
情報が聞けそうだったから
取り合えず握手をし。

「オレはペリドット。
言い合ってたのって
マラカイトの人達だったの?」

「そう。マラカイトの街が
ああなった時
この街が住民を受け入れたのは知ってるよね?
大勢の人を、受け入れたから…
色んな人がいて困ってきててさ。」





えーと……たしか…

オレは少ない情報をかき集める。