ご紹介遅れました。

オレは『ペリドット』
『オレ』って言ってるけど
一応、女だからね!



オレの住む世界は
『ビルバオル』って言って
数年前まで戦争を繰返してたんだ。
何か千年もやってたらしいけど…
正直、長すぎてピンとこないや。
それに、産まれた時から
当たり前の様に戦争してたから…


オレは『ビルバオル』の
ちょうど中心辺りに
住んでたんだけど…

逃げる為に出てきた…










で!!

ある場所を目指してたんだけど…

そこに行くためには
あの砂嵐の壁を越えなきゃ
ならなかったってわけ!

何か戦争が終わる間近に
突如現れたらしいんだけど…



「魔力だよな…?」



熱く痛む左腕を掴む。



オレの左腕ある印。
物心付いた時からあったから
何の為の印か解らない。
知ってる人も居なかった…

ハッキリしてる事は

『強い魔力に反応する』
『自分が魔法を使うと
ダメージを受ける』

普段は青いけど
反応すると赤くなる。
ローブを捲って腕を見ると
印は赤く光っていた。
離れているのに
反応してるということは、
それだけ強い魔法だということ。
あの砂嵐が…
意図的に作られた証拠。





「んで…もっとハッキリしないと
いけない事が…」

鈍る体を解しながら
辺りを見渡す。