あの裏表が激しい女達に、むかつかない女はいない!!

悠里は、いきなり席を立ち上がって、

「いい加減にしろっ!!見るなら見るで、どっちかしろよっ!!!」

と、怒鳴りあげた。

女子は、一瞬悠里を睨んで

「うざいんですけど~?見るのもこっちの勝手でしょ?」

と、反抗してくるのだ。

敦士が何も言わなければ、別にあたし達など関係無いのは事実。

段々、あたしもムカついてくる。

あたし達の変化を察知したのか、敦士は言った。

「明日、また見に来てみろ?修平の親父に頼んで退学させっからなぁ」

そして、今度は女子を指さして

「んで、悠里とか杏里とか。咲麗子とかに文句言ってみろ?ただじゃおかねぇから」

一言すぱっと言った。

女子は悔しそうだったが、諦めて帰って行った。