「杏里、早く選びなよ!!」

「へ??」

後ろには、長蛇の列。

急いで整理券を買う。

今日は、、、、、冷やしうどんでいいやっ!!

あたしはアタフタしながらも、無事に整理券が買えた。

「俺ら、席とっとくからぁ!!」

敦士は、他の男子を連れて言う。

その声を聞いた女子は、“こっちへどうぞ~”“こっちは綺麗な景色ですよ”などと、

敦士を誘う。でも、敦士は見向きもせず指定の席に座った。

その敦士をみて、女子は“惜しい~”などとわめく。

しつこい女子は、“明日は私の誘いにのってくださいね”などと投げかけるのだ。

返事をしない敦士に文句を言わず、こっそりと見つめるのが女子の日課。

勿論、目当ては男子。

あたし達がなんと言おうと、女子は聞かないんだから。

後々座った悠里は、ムカツク~を連呼している。

そりゃぁそうでしょ?