『そうだよね、疲れるよね?あたし、ケータイチェックとかして勝手に怒ってるめんどくさい女だもんね』
『そういう意味で言ったんじゃねーよ』
『行かなきゃよかった……』
『えっ?』
『……っ…』
なんでだよ。
なんで……泣いてんだよ…
『会いたくなったから…会いに行って……驚かせようって…そう思って……っ…』
『頼むから泣くなって…』
『見なきゃよかった……あんなとこ見なきゃ……ケータイもそうだよ…見なきゃよかっ……っ……』
ミチはそう言って、俺の前で泣いた。
いつも笑ってて。
いつも元気なミチが。
悲しい声で……泣いたんだ。



