恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜





『確かに俺は、ミチにウソをついたかもしれない』


『ついたかもしれないじゃなくて、ついたんだよ』


『……分かった。ついたんだよな。でもな、自分でも分からないっつーか…覚えがないくらい、日常的だったっつーか…』


『何それ?じゃあ毎日女の子と一緒に帰ってたってこと?』


『そうじゃない。ただ同じ学部の仲良くなったメンバーで駅まで歩いたりするのはよくあったから。それは男とか女に限らずさ…四人五人で帰ることもあれば、二人の時もあったし』







ミチなら―――



ちゃんと信じてくれると思ってた。






ミチなら―――




ちゃんと分かってくれると思ってた。







でも……







『翔、変わったよね…。前ならさ、あたしのこと…ちゃんと考えてくれてたのに。やっぱりそばにいなくなったら変わっちゃうんだよね。気持ちだって…結局離れていくんだよ』





ミチはそう言って。


冷めたような声で。



俺をバッサリと切り捨てた。