恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜





『……………見たよ』





そして、張り詰めたようなそんな冷たい空気の中、ミチは俺にそう言葉を返して。




次の瞬間、


見たこともない、聞いたこともない、別人のようなミチの姿が、


初めて俺の前に現れたんだ。










『翔…大学に何しに行ってるの?』

『女と電話したりメールしたりするため?』

『所詮近くにいなくなったらさ……いつもそばにいなくなったらさ……気持ちなんて簡単に変わっていくんでしょ』

『ってゆーかだいたい何?あたしは何なの?翔の何なの?』

『平気でウソついてさ、罪悪感とか感じないわけ?』

『もう…やだ……あたし……我慢できない』