恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜





空気で……伝わってくる。



ミチの怒りってゆうか…

そういう感じのものが。




だからなんだか焦ってきて。


とにかく謝ろう。

早くちゃんと、謝ろう。



謝って……とりあえず変な誤解は解かなきゃいけない。




そう思いながら、俺は重い口を開いていった。







『あのさ……もし誤解…してたら嫌だから言うけど』


『何を?』


『いや…だから、ミチ、ケータイ……見たんだろ?』







俺がそう言った瞬間、何故か凍りついたみたいにシーンとなっていく空気。



河川敷で草野球をする小学生達の声が、やけに耳に響いてくる。