恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜





『ミチ!』





そして俺がそう言って後ろから声をかけると…



ミチは肩をビクッとすくめて。


ゆっくりとこっちを振り返った。






『翔……何で…?』


『えっ?』


『何でここだって分かったの?』






何でって……





『なんか直感でさ。この場所が頭に浮かんだんだ』


『そう……』






ミチはそう言うと、また体ごと前を向いて。


俺に背中を向けたまま、しばらく黙りこんでいた。