俺はミチに、 また電話をかけてみた。 でも、さっきは呼び出し音が鳴っていたのに。 何故かすぐに留守電になってしまう。 もしかして電源…… 切ってるのか? ったく…… どうすりゃいいんだよ…… 俺はまた自転車に乗ると、 行き先も決まらないまま… ただ自転車を走らせていった。 そしたら――― ふと気がついたんだ。 もしかしてあいつ…… あそこにいるんじゃないかって。