つーか…… こうやって考えてる場合じゃねーし… 俺は急いで家から飛び出すと、自転車にまたがって… ミチの家の方向へと走り出した。 多分まだ、 この近くにいるかもしれないし。 戻ってくるかもしれない。 俺はキョロキョロと辺りを見渡しながら、必死でペダルを漕ぎ続けた。 でも―――― ミチは見つからないまま。 俺はミチの家まで辿り着いてしまってた。 駐輪場に行って、ミチの自転車を確認しても、自転車も見つからない。 あいつ……どこ行ったんだ?