『学校どうー?結構慣れた?』 『うん、だいぶ慣れてきた。ミチは?』 『あたしも慣れてきたよ、なっちゃんっていう友達も出来たんだー』 『そっか、良かったなぁ』 暖かい春の風が、 フワッとあたし達の髪を揺らす。 『いい天気だよね、今日』 『そうだなぁ』 二人で見上げた空は。 青く綺麗に澄み渡っていて。 ふと隣にいる翔の横顔に視線を移すと、昔から変わらないその笑顔に、なんだか幸せな気持ちになった。