「でも本当、彼女作って早く紹介してよ?」
あたしが言うと、タクは苦笑いで答えた。
「そうだな、頑張るわ」
優しくて、いじられキャラで。
みんなに愛されるタク。
そんなタクにも、早く良い彼女が現れてほしい。
それでさ、そのうち六人になるの。
それでいつか…
「いつかさ、子供生まれたらここでキャッチボールとかして遊ばせたいな」
えっ、翔…
「鬼ごっこでもいいし、何でもいい。つーか、そんな光景が頭に浮かぶんだよ、俺」
翔の言葉に、また胸がトクンと音を鳴らす。
同じことを考えているあたし達。
そうなるといいね。
いつか、それぞれの子供が生まれて、一緒に遊ばせられるなんて…そんな夢みたいなこと、できたらいいね。



