ギュッて握るとギュッて握り返してくれる手。 隣を見れば、大好きな翔がいる。 この場所。翔の隣はあたしの場所。 あたしだけの、大切な場所。 ずっと一緒にいてね。 これからも、ずっとずっとね。 「はー!?早速ラブラブかよ!」 ゆっくり歩いて戻っていたあたし達に、ナオの大きな声が飛んできた。 「ほんとだー!心配して損しちゃった」 それからマナの呆れたように笑う声も続けて聞こえてきて。