恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜




時間は止まらない。


幸せな瞬間で、ずっと止まっていてほしくても…進んで進んで…絶対に止まってはくれないから。




「これね……翔が玄関のドアに掛けてくれてたみたいなの」



えっ?



ミチはそう言いながら、そばに置いている水色の紙袋をそっと手にした。


あ…これ、もしかして。




「それ…指輪だよね?」


「えっ!?何で知ってるの?」


「うん。タクからね…前に電話でちょっと聞いてたんだ。それ、ミチが欲しかった指輪なんでしょ?」


「うん…」


「それ買うためにさ、翔……ケンカしてる時も連絡取ってない時も…ほとんど寝ないでバイト掛け持ちしてたみたいだよ」


「えっ…」



驚いた顔をしたミチはキュッと唇を噛み締めて。



「バイト…掛け持ちしてたんだ…」



うつむきながらそう言った。