「ま、俺ら男だしな…一生働かなきゃなんねーし」
俺が言うと、翔は「うん」とだけ答えた。
なぁ翔。
理想はすっげーあるよな。
結婚とか?
子供、何人欲しいとか?
いつかあんな家に住みたいとか、あんなふうな仕事がしたいとか。
未来に理想を並べたらきっとキリがない。
だけど並べてたよ、ちょっと前までは。
未来はこうで、とか。
こうなってやろうとか。
ただキラキラした未来を想像してた。
でも…何でだろうな。
現実と夢の狭間で。
俺たちは今迷子になってる。
正しい答えも、
確かなものも見つからない。
だから立ち止まって。
思い出を振り返って。
不満も不安もなく、ただ笑っていられたあの頃に…
自信だけは一人前でさ、夢語ったりしていたあの頃に…ふっと戻りたくなるんだろうな。



