恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜




『俺はまだまだ学生じゃん?』


『うん』


『車もないし金もないし。到底あの男にはかなわなそうっつーか』




つまり勝手に負けた気になってるんだな、お前は。




『つーかさ、別に比べる相手じゃなくね?』


『えっ?』


『そりゃ、俺だって他人と比べる時はあるよ。アシスタントのバイトでもさ、何であんな奴に負けるんだって悔しい思いもする時はある。でも、自分は自分だろ?自信なくしたらおしまいじゃね?』



自分が自分の自信をなくしたら、そこには諦めしか残らなくなる。



『でも…俺、ミチのこと幸せにできんのかな?って思うんだ』



翔はそう言うと小さなため息をついた。




『ちゃんと就職できんのかな?とか。将来のことがなーんも見えないじゃん、今の俺には』



焦らなくてもいいはずなのに。


翔は今よりも未来のことを考えている。




そんなの、なるようになるんだ。

なるようにしかならないんだ。


その時にならなきゃ、分からないんだ。



だけど翔は。

そんな未来への想像で、今を見失ってる。