『おっす』


『おー』



翔の家に着いた俺は、顔を合わせた翔と最初にそんな軽い言葉を交わして。


部屋に入ると、ベッドに仰向けでゴロンと寝転んだ翔を見て、俺も床のフローリングにそのままゴロンと体を倒した。



『あっついな、お前の部屋』

『ハハッ、文句言うなら帰れよ』



天井を見つめたまま、俺たちはしばらく黙りこんだ。




いろいろ思うことはあるけど、先に口を開けなかったのは、翔の考えていることを先に聞きたかったからかもしれない。



だからただ黙って。

俺はボーッと天井を見つめていた。