翔とミチ。

二人がどうやらマジでヤバイらしい。



見守っていようと思っていた俺たちだったけど、やっぱりそうなれば動かずにはいられなくなった。




『ミチが河川敷にいると思うから行ってあげてくれないか』



翔からマナにそんな電話がかかってきたのは、ついさっきのことで。

俺はその時マナと一緒にいた。


事の経緯を翔から聞いたマナは、今からミチのところへ行くらしく、話を聞いた俺も今から翔の家へ行く。



やっぱり、もっと早くにこうしていた方が良かったのかもしれない。

タイミング悪く引っかかる信号で止まる度、そんなことを考えた。


二人のことは、二人で解決しなきゃ意味がない。

そう思っていたけど…


出来ることは、してあげても良かったんじゃないか…そんなことを今となっては考えたりする。