ここは…なーんも変わってねえな。
いつ来たって、この河川敷はあの頃と同じままだ。
ここから見える景色も、この土手の匂いも。
なんにも変わってない。
俺は自転車を停めると、一人でそこに腰をおろして。
カンカンと照り付ける太陽の下で、ゴロンと体を倒した。
『アハハハハッ』
『バカじゃないのー!?』
『はい、チーズ!』
目を閉じたら…浮かんでくる。
俺達の…たくさんの思い出が。
毎日毎日飽きもしないで、この場所でいつも笑ってたよな。
ほんの少し前のことなのに。
なのに何故なんだろう。
あの頃がすげー昔みたいに感じるのは…何故なんだろう。



