恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜





ここは…なーんも変わってねえな。



いつ来たって、この河川敷はあの頃と同じままだ。




ここから見える景色も、この土手の匂いも。

なんにも変わってない。





俺は自転車を停めると、一人でそこに腰をおろして。




カンカンと照り付ける太陽の下で、ゴロンと体を倒した。





『アハハハハッ』

『バカじゃないのー!?』

『はい、チーズ!』





目を閉じたら…浮かんでくる。



俺達の…たくさんの思い出が。





毎日毎日飽きもしないで、この場所でいつも笑ってたよな。





ほんの少し前のことなのに。


なのに何故なんだろう。




あの頃がすげー昔みたいに感じるのは…何故なんだろう。