恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜





そして翌日―――


以前は二人で来た某ブランドの店に、俺は一人で足を踏み入れて。



何を買うのかは、目的がもう決まっていたから、すぐにあの指輪が置かれていた場所へと歩いていった。





『あの……これ、買いたいんですけど』



そして、淡々とショップの店員に伝えると。





『プレゼントですか?』




店員は俺にそう聞いてきた。





『あぁ……まぁ…』


『彼女さんとかにですか?』


『あ……はい』




そしてそう答えた俺に、一瞬でテンションが上がったように明るくからんできて。





『お誕生日ですか?記念日ですか?』




と、ニコニコしながらまた俺にそう聞いてきた。





『……誕生日です』


『あっ!そうなんですか♪素敵ですね。彼女さんの指のサイズとか…ご存知ですか?』


『はい……』





太くなったり変わってなければ…

7号のはず。





『多分、7号です』