そして翌日―――
以前は二人で来た某ブランドの店に、俺は一人で足を踏み入れて。
何を買うのかは、目的がもう決まっていたから、すぐにあの指輪が置かれていた場所へと歩いていった。
『あの……これ、買いたいんですけど』
そして、淡々とショップの店員に伝えると。
『プレゼントですか?』
店員は俺にそう聞いてきた。
『あぁ……まぁ…』
『彼女さんとかにですか?』
『あ……はい』
そしてそう答えた俺に、一瞬でテンションが上がったように明るくからんできて。
『お誕生日ですか?記念日ですか?』
と、ニコニコしながらまた俺にそう聞いてきた。
『……誕生日です』
『あっ!そうなんですか♪素敵ですね。彼女さんの指のサイズとか…ご存知ですか?』
『はい……』
太くなったり変わってなければ…
7号のはず。
『多分、7号です』



