っつーか、傘もささないで… こんな雨の中バカみたいに歩いてんの、多分俺くらいだよな。 髪からポトポト雫が落ちるほど、一瞬で頭のてっぺんから足の先まで全身が雨に包まれていた。 ……マジ情けねぇ。 体だけじゃなく、心ん中までも。 びしょ濡れになった夜。 俺の中の何かが…… ハッキリと変わり始めた夜だった。