恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜





だけど――――




あっそーだ……

バイトどうしよう…




ミチはそのまま、夕方になっても帰ってこなくて。



電話をしても、呼び出しのコール音は鳴っているのに…


一向に電話には出てくれなかった。





てかバイト……


行かなきゃ金稼げねえし…





あの指輪も…買えなくなってしまう。




でも、バイトに行ったら…

今日はミチとちゃんと話せなくなるし……







『あっ、もしもし須藤です……あの、今日ちょっと熱があって…』




俺は結局……ミチをそのまま待つことにした。



そして、二つのバイト先に休ませてもらえるよう連絡をいれると、降り続く雨をボーッと見つめていた。