『デートしてくれるの?』
『……うん。でも、ちゃんと約束してほしい』
『分かってるよ、ちゃんと諦めるから』
優花はそう言うと、一瞬でケロッとしたように笑顔になって…
カバンからガサガサと雑誌を取り出した。
『あのね、この映画見て、このカフェでお茶して、夜はこのイタリアンのお店でごはん食べたいの♪』
そして嬉しそうにはしゃぎながら、デートプランを勝手に決めていって。
一人で楽しそうに笑ってた。
はぁっ……
俺、何やってんだよ…
ミチ…大丈夫かな…?
『とりあえずおなか空いたから食堂戻ろ!で、お昼食べたら映画ね!』
『あっ……うん』
心ん中では、ずっとミチのことばかりを考えているのに。
何故か俺は、飼い主に服従している飼い犬みたいになってて。
優花のうしろをついて歩くと、そのまま食堂へと戻っていった。



