恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜





『……ナオ…』






そして、私がつぶやくように呼んだ声に、ナオは立ち止まってこっち振り返ると…






『ちょっ…マナ?』





そう言って慌てた様子で目の前に駆け寄ってきた。






『何泣いてんだよ、大丈夫か?』


『……なの…』


『えっ?』


『ナオのこと…今でもね』


『うん』


『今でもずっと…大好きなの……』






――もう二度と…


自分の気持ちを伝えることなんてないと思ってた。



絶対に伝えちゃいけないって…分かってた。






だけど…

苦しくてたまらなかった。





友達っていうその距離感が…悲しいくらいに辛かったから。