でもあたしは……


こんな気持ちになるたびに、あの卒業式の日のことを思い出すようになった。




あたし達は変わらない、


“ずっと友達”って。



みんなで泣いて、笑い合ったあの日のことを。





だってそうすると、ちょっとだけ寂しい気持ちも…

心なしか軽くなるような気がして。





大切なあの瞬間の記憶が、寂しさに弱音を吐きそうだったあたしを、いつからか支えてくれるようになっていった。