恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜





これは……

夢なんかじゃないよね?




でも…だとしたら…




『バカ!コケるわけないじゃんっ!!だっ、大丈夫だってば』





嬉しいはずなのに…

私は思わずナオから腕を離してしまって。




『ほんと、大丈夫だから』




舞い上がって勘違いしたくなかった私は…


そう言ってわざとナオと距離をとった。





『そっか。ならいいけどさ』





でも…

ナオがそう言って、私の前をゆっくりと歩きだした時…




その背中を見つめていると…胸が苦しくなって…なんだかまた、視界が滲んでいった。