恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜






だからあたしも、ペコっと頭を下げてお辞儀をして。


隣にいるなっちゃんに、誰?とそんな視線を送った。






『あっ、ゴメンゴメン。この人は瀬野寛太(セノカンタ)君。純ちゃんの大学時代の友達でね、カンちゃんっていうんだ』


『あっ、そうなんだ?初めまして。佐藤未知です』


『初めまして!純から話は聞いてたけどマジ可愛いじゃん』


『えっ?』


『ダメだよカンちゃん、ミッチーは高校から付き合ってる彼氏がいるんだからー。ちょっかい出さないでよね』


『はいはい、それもさっき純から聞きましたー、だから出さねーっつーの、心配すんな』


『とか言ってお前は出しそうだから怖いんだよ』


『バーカ、俺そんなにガツガツしてねえよ』






ハハハハッと――――



車の中に、笑い声が響いていく。