並んで台所に立っていると、まるで新婚さんみたい。


なんて、心の中で思いながら、いつかはそんな日が来るのかな?って、考えちゃった。


「どした?美月」


「ううん。何でもない」

慌てて目をそらす。


つい、妄想にふけっちゃってた。


「なあ、美月。お前が卒業まで、後一年…半以上あるかぁ」


「どうしたの?いきなり」


「いやさ、卒業すれば、堂々と付き合えるなって、思ったんだよ」