「そんな事があったのか…」 「うん。私、本当に一人になっちゃった」 ソファーに座り、先生が入れてくれたハーブティーを飲む。 「違う。一人じゃない。美月には、オレだって友達だっている」 “一人じゃない“か…。 「でもさ、所詮、先生は私が生徒だから、気にしてくれるんだよね?」 卒業したり、クラスが替われば、どうせ構いもしなくなるのよ。 「そんな事はないよ」 先生は真顔で、そう言った。