「その友達が、三年生になってから、イジメに遭う様になって…」 「イジメ?」 先生の顔が曇る。 「うん。最初はね、先生がちゃんと、注意してくれてたんだけど…」 「ただ、正論を言うだけ。“みんな仲良くしろ““悪口はダメ“って。肝心の友達の気持ちは、誰一人聞いてあげなかったの」 「それで、友達は?」 「どんどん塞ぎこむ様になって、とうとう不登校になって、転校した」