やっぱり、そうよね。 私を呼び出したのは、ただ“ヤリたい“だけ。 でも、それでいい。 人の彼氏に手を出しているという罪悪感より、今は私を見てくれている、そういう満足感の方が大きい。 「入ろうぜ」 「うん」 そう言ってホテルに入りかけた時、誰かに腕を掴まれた。 「おい、美月。お前、何やってんだ?」 「先生!」 振り向くとそこには、友也先生がいた。