すっかり夜になり、Aガーデンも人が増えてきた。

「美月!」


「あっ、アキくん」


きっと私たち、恋人同士に見えるんだろうなぁ。

まあ、いいか。


アキくんて、カッコイイし、並んで歩くには自慢の相手。


「ごめんな。待った?」

「ううん。全然」


少しでも可愛く見える様に、笑顔で答えた。


でも、どこか寂しいのは、何でだろう…。


「なあ、美月。二人でゆっくり出来る所に行こう」


「うん…。いいよ」


アキくんは私の手を取り、ホテル街に向かって歩き出した。