長く感じた朝礼が終わり、教室に戻る間、クラスメイトの女子達は、もっぱら担任の話しで盛り上がっていた。 「先生、超イケメンじゃん!」 「サイコー!!」 みんな、キャーキャー騒いでいる。 だから、あの姿を見たら、けっこう情けないって。 話しに加わる気にもなれず、黙って歩いていると、 「美月!」 私を呼ぶ声がした。