何だ。もっと遠くに住んでるのかと思ったら、隣町じゃん。 変な人に出会ったけど、タクシーに乗せてもらえたし、ラッキーだったと思う事にしよう。 「美月ちゃんさ、こんな時間まで、何してたの?」 車窓から、夜の街の景色を見ていた時、安藤友也に話しかけられた。 「別に。何だっていいでしょ?」 いつの間にか、タメ口をきいている自分に気付く。 この人の雰囲気が、そうさせるのよね。