「美月?美月?」


「ん…?」


あれ?


私、いつの間にか寝ていたんだ。


「こんなとこで寝てたら、風邪引くぞ?」


目を開けると、先生が心配そうに、覗きこんでいた。


「先生!」


思わず、先生に抱き着く。


「ごめんな、美月。心細い思いをさせて」


「ううん。いいの」


先生…。


ようやく私は、安心出来る温もりを感じた。