「なあ、美月。お前、誕生日いつ?」


「私?9月だよ。何で?」


目を閉じたまま、半分夢の中に入りながら、答えた。


「そっか~。じゃあ、約束する。誕生日には、必ず何かをプレゼントするよ」


「ホント!?」


眠気も吹っ飛び、思わず起き上がってしまった。

「本当、本当。だから、楽しみにしとけよ」


先生は笑いながら私の頭を優しく撫でる。


その気持ち良さに、再び目を閉じた。


幸せ…。


どうかこの幸せが、ずっと続きますように…。