「・・・うん」 「そんな保障どこにもないだろ?」 「・・・でも、今はそうとしか言えない」 「叶わないって、わかってても、想い続けるのか?」 「・・・うん、ごめんなさい」 カイトくんは、上を見上げながら、もう一度口を開いた。 「俺も、無理そうだから」 「え?」 「俺も、あきらめるなんて無理そうだから。思い続けるから」 「えっと・・・」 「それぐらい、許してくれよ」 すると、野球帽をかぶり、カイトくんは校庭へと走っていった。