「痛い!!カイトくん離して!!」 あたしは強く手を振り払って、掴まれた手を、もう片方の手で、かばうように掴み、カイトくんを見た。 「・・・わりぃ」 カイトくんはうつむき、眉間にしわを寄せていた。 「どうしたの?カイトくん・・・」 あの告白を受けて、返事をした日から、あたしはカイトくんと学校でも話していないし、メールもしていなかった。 だから、すごくびっくりしていた。