村井さんの笑顔。
村井さんの声。
村井さんの手。
あたしの頭の中にあったのは、村井さんのすべてだった。
「あたし・・・いつのまにか村井さん好きになってたんだ」
一人で口にして、さらに現実味が増す。
あたしの瞳からは、ぽろぽろ涙がこぼれていた。
その日あたしは、カイトくんに電話して、「好きな人がいるから」と、付き合いを断った。
そんなあたしを、カイトくんは攻めもしないで、「わかった」と受け止めてくれた。
ごめんね、カイトくん。
好きッていってくれてすごくうれしかったよ・・・。
ありがとう。
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