「ごめんシホ、今日ちょっと放課後、教室で待っててもらってもいい?」 「いいよ~」 「ごめんね!」 ―――――――――――― 「それじゃあ、またあしたなあ!」 担任の先生の軽々しい一言で、みんな自由になり、それぞれ帰ったり、部活に行き始める。 あたしは、カイトくんに言われたとおり、みんなにバイバイ言ったあと、視聴覚室のそばのろうかに行った。 しばらく待つと、カイトくんが現れた。