やっとあたしたちの番がやってきて、あたしは2礼2拍手1礼をぎこちなく、純はすんなりとやってみせてそれぞれお願い事を神様に捧げた。
『純とずっと幸せでいれますように』
迷わずそう願った。
「お腹すいたね。なんか食べよっか?」
人混みを抜けて少しすいた道にでたあたしたちはそんな会話をしていた。
「あ!ねぇ、美味しいカレーのお店があるの!行かない?」
「なんで初詣はきたこと無いのに知ってんの?鈴」
少し笑いながらからかうように言ってきた。
「だぁってこの辺は何回もきたことあるもん!」
「そうなんだ?」
「うん、おばあちゃんとかがうちにくると観光地がここしかないもんだから必ず」
「ははは!」
純が楽しげに笑ってくれるとすごくうれしい。
そんなこんなでカレーのお店に着く。
そこも混んでいて、しばらく待ったけど全然苦じゃなかった。
