純・・・。
ゆがむ視界をぬぐいながら、あたしも純にメールを打つ。
『純へ。
明けましておめでとう。
純を好きになったころは、純があたしを好きになってくれることなんて
ありえない、かなわない夢だと思ってた。
届かない想いだと、そう思ってた。
何度も何度も、あきらめようとした。
辛くて辛くてどうしようもないとき、いっぱいあった。
たくさんやきもち焼いたし。
でも、純といると胸が高鳴るばかりで、
常に初恋みたいだったよ。
それは今でもそうなんだけど。
そんな純に想いが通じて、純もあたしを好きになってくれて、
ほんとに今幸せです。
こんなあたしを好きになってくれてありがとう。
今年も宜しくおねがいします。
鈴』
また明日も会えるのに、わざわざメールをくれた純。
あたしがさみしくないようにと、配ってくれた心遣い。
本当にさみしいのは、純だったはずなのにね。
