6、5、4、3、2、1、0!
『HAPPY NEW YEAR!!』
「明けたね、おめでとう」
「今年もよろしく」
両親とありきたりな言葉を交わす。
ふあ~寝るか。
そう思ったとたん、混雑中のネット回線をくぐって一通のメールが届いた。
それは純からの、長い長いメールだった。
『鈴へ。
明けましておめでとう。
付き合って初めての年明けだね。
鈴のことはずいぶん待たせちゃったし、つらい思いさせちゃったね。
ごめん。
鈴は元カノに未練があるおれを、攻めることなく、
あきらめることなく、
手を伸ばし続けてくれた。
鈴がおれを想う気もち、本当に伝わってきたよ。
うれしかった。
本当にありがとう。
鈴があきらめなかったおかげで、
おれは今鈴を全力で想って、一緒にいることができてる。
おれの気持ち信じて、そばにいてね。
去年はありがとう。
今年もよろしく
純』
