「あの、今日から入ることになった・・・」
「あ、待って!言わないで!えっとねぇ・・・」
あたしが言い終わる前にさえぎったのは、村井さんだった。
村井さんは、あたしの名前を当てようとしてるみたいだった。
いたずらっぽい顔をして、眉間に少ししわを寄せて、一生懸命に思い出してるみたい・・・。
「思い出した!和泉さん、和泉さんでしょ!!」
「はい、正解です」
あたしは、クスっと笑いながら答えた。
村井さん・・・すっごく優しい笑顔。
「早く着替えてきな」
「あ、はい!」
もう一人の大学生の人に言われて、あたしは急いで更衣室に入った。
