温かいとは言い難い純の大きな手。 あたしはこの手が大好きだった…。 「鈴、自撮りとかできる?」 「いや、苦手…なんで?」 純は少し照れくさそうに言った。 「撮ろうよ、一緒の写真」 あたしはすこし恥ずかしくてでも嬉しくて… 自然とこぼれた笑みのまま、うんとうなずいた。 「それじゃいくよ」 純のやつは画質が悪いからってあたしのケータイで自撮りを試みる純。 …どーせなら、肩とか抱いてくれればいーのにな。 なんて思ったりして。 「パシャ」