「あち、あち!!」
あまりの熱さにあたしは慌てて純から離れる。
「ひどい!純!」
ぶーっとほっぺを膨らまし純を睨む。
「あはは、ごめんごめん」
純は大口を開けて笑いながらスタスタと行ってしまう。
悪いだなんてこれっぽっちも思ってないようす…。
なにか仕返しはないものかと考え込んでいると急な冷たい風にあたしの身体は震えた。
「鈴」
「ん?」
純がこっちを見て手を伸ばしてきてる。
「寒いでしょ?こっちおいで」
あたしがふるえたことに気づいたのかその純の優しさはやっぱりとても温かくて…
「うん!」
と差し出された手をぎゅっとつかむ。
