男たちに囲まれていたため、周りが見えなかったけど、村井さんがそこにいるのが分かった。
・・・村井さん。
どうして・・・
「なにやってんだよ・・・」
「あ~あ、ヒーローの登場かよ」
男たちはぞろぞろと村井さんに近寄っていった。
「お兄さんさあ?ここはだまって見過ごしたほうがいいと思うよ・・・」
―――ドカッ―――
男が言い終わる前に、村井さんの拳が男の左頬を直撃した。
「てめえ!!!」
村井さんに殴りかかるやつらを、どんどん蹴散らし、村井さんはあたしと一人の男のとこに近寄ってきた。
あたしは、後ろ手を掴まれていて、口も手でふさがれていた。
