「あ、村井さんも同じだったんですね!」 「うん!おれもこれ好きなんだ」 村井さんはニカッと笑う。 やがて料理もきて、二人で世間話や、愚痴りや、話してるうちに、あっという間に時間が過ぎて行った。 気づけばもう16時過ぎ。 「そろそろ出ようか」 「・・・はい」 村井さんはなんのためらいもなく席をたつ。 あたしは、もう少し一緒にいたいのにな・・・。 会計をして、あたしたちはいつもと変わらない距離で、店を出た。