「ひとめぼれだったんだよ・・・」 「・・・え?」 その言葉に、あたしは眠かったけれど、聞き返した。 「ひとめぼれ。お前の初出勤には一緒じゃなかったけど、二日目の日に、一緒に仕事したの覚えてない?」 覚えてる。 その日は確か村井さんもいて、夏休みだったから少し忙しくて、あたしは、パニックになって、店長に怒られながらも、なんとか挽回しようと、泣きそうになりながら、頑張ったのを覚えてる。 「・・・覚えてる。」 まだ眠気が完全に取れてないあたしは、消え入りそうな小さな小さな声で、答えた。